依存的な自分から自律するとは、精神的な成長を目指すこと

 

恋愛に依存する自分から卒後していくには「自立」を目指していくことで間違いないのですが、自立についての誤解が多いように感じます。

 

今回は、依存から自立する意味について説明したいと思います。


■精神的な「自立」とは、どんな状態なのか?


 

最近は、恋愛依存症の初期の方のカウンセリングが集中しています。

 

 

初期の方に多く見受けられるのは

 

 

「自律できない自分を責める」

 

 

「今の苦しみから逃れようと自律を目指す」です。

 

 

例えば

 

・依存は悪いから、自律する

 

・依存する人間はダメな人間

 

・依存するから、苦しい恋愛しかできない

 

依存しやすい自分に

自分が苦しめられてきたからこそ

 

 

自律を目指せば苦しみが消える

良い人間になれるように思うのかもしれませんね。

 

 

私もそのひとりでしたので

気持ちは分かる気がします。

 

 

この考えがある

恋愛依存症の初期の方の落とし穴は

 

 

・自律にこだわる

 

・人に甘えない、頼らない

 

・依存する自分に厳しくなる

 

 

そして今度こそはと

人に甘えない自分になろう!

彼氏に認められるために自律しよう!

 

 

こうして依存を克服しようと

自律に向けて意気込むのは

素晴らしいのですが

 

 

心のこかで

依存している自分を否定しているのと

同じことなんですよね。

 

 

もしかしたら・・

 

 

誰にも見捨てられないようにとか

 

苦しみから逃れるためにとか

 

誰かに認められるために

自律しようとしていませんか?

 

 

ここで伝えたいのは

精神的な自律のことなのですが

 

 

恋愛依存症の方が思う自律とは

 

・何でも完璧にやりこなせる

 

・誰にも甘えず、自分の力だけで生きられる

 

・仕事で認められたら立派な人間になれる

 

 

誰にも頼らずに生きられるような

完璧な人間になることだと思っていませんか?

 

 

 

 本当の自律とは・・

 

 

自分で出来ないことは素直に認める

 

出来ないことは人にお願いして

全てをひとりで抱え込もうとしない

 

 

どんなに努力しても

出来ないことはありますし

 

 

出来ないことがあっても

それも自分の大切な一部なんです。

 

 

依存からの自律とは

出来ない自分を認め、それを許し

受け容れられる人

 

 

そんなふうに思います(^^)

 

 

これまでどっぷりと

誰かや、何かに依存してきた状態から

 

 

急に今日から

気持ちを入れ替えて

肩に力を入れて自律しようとしても

 

 

続かなかったり

なかなか思うようにいかなくて

当然なんですよね。

 

 

心の回復とは

進歩していくことです。

 

 

依存の克服も

小さな積み重ねの経験が必要ですから

 

 

出来ないことがある自分に

OKを出していけるように

日々意識してみてくださいね(^^)

 

 

 

 

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●記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子

2011年から心理カウンセラーとして、

4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施。

専門は愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や依存問題、トラウマ感情、共依存症、母娘共依存、恋愛関係等の対人関係のご相談を現在も受けています。

過去には「恋愛依存症専門カウンセラー」としてマスメディア出演等の活動経験も有り。

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