■依存症について


      

 

 

【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】

一般社団法人全国心理技能振興会

認定心理カウンセラー:2011年から4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施

愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ

依存問題(恋愛依存、回避依存、共依存)や心の傷やトラウマ、親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。>>相談できるカウンセラーのプロフィールはこちら     

 

 

【目次】

 

⑴ 依存症(アディクション)とは

 

⑵ 依存症になりやすい人の特徴

 

⑶ 女性がなりやすい依存症

 

⑷ 依存症を克服するには

 

⑸ 当カウンセリングの依存症への考え方

 

 


⑴ 依存症(アディクション)


 

 依存症とは「何か」に異常なほど、囚われ、執着している状態の事を言います。

 

依存症は、依存する対象(食べ物、恋人、買い物…)無しでは立っていられず

「やめようと思っても、やめられない」状態となり

それが習慣化し、生活や人生そのものを支配するようになります。

 

依存対象が一時的な精神的快感や高揚感をもたらすため、この「快感」を得るために夢中になり、依存行動を繰り返すようになります。

 

しかし、それを繰り返していると脳内に快感の耐性ができていき、より強い刺激を欲するようになります。こうして依存症をエスカレートさせていくのです。

 

 

<参考情報>

依存症の根底にはアダルトチルドレンの問題が影響している?!

 


⑵ 依存症になりやすい人の特徴


 

人が依存症になるほどのめり込んでしまうのは「心の状態」に原因があります。

 

下記の特徴があります。

 

・何をしても満足しない、満たされない

いつも孤独を感じる

・自己重要感や自己肯定感が低い

・強い劣等感を感じている

・親との関係がうまくいかない

・心の奥に空虚感、飢餓感がある

 

このような心の中に、ポッカリと穴が空いた状態を埋めるために、その辛さから逃れるため、自分が夢中になった対象(食べ物、恋人、買い物、アルコール…)にのめり込んでいきます。

 

依存先が無いと自分を維持できない心の状態が依存症を引き起こしているのです。

 

関連記事心の中の欠乏感や不足感が人や恋愛への依存を強める

 

 


⑶ 女性がなりやすい依存症


 

●恋愛依存症(共依存・回避依存)

 

恋愛が生活の中心になってしまう

・うまくいかない恋愛相手をいつも選んでしまう

・恋愛相手にすがるような付き合い方をする

・いつも同じパターンの恋愛をし、自己嫌悪になる

・恋愛は苦しいものだと思う

・ダメンズ(DV)と分かっていても別れられない

セックスをしているときだけ愛情を感じる

・恋人が最優先(彼氏のために予定を変える)

・恋愛が3ヶ月続くことがないが、恋人がいない時期がない

・自傷行為をする(自分を傷つけないと、生きていけない)

・寂しさを紛らわすために好きでもない人と関係をもったり、付き合ったりする

・恋人の心が離れないためにどんなことでもする 

 

 

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●過食依存症(行為依存)

 

・食べることに罪悪感を感じる

・過食嘔吐がストレスのはけ口になっている

・寂しさや辛さを食べ物に慰めてもらう

・一日中食べ物のことしか考えられない

・過食すると吐かずにはいられない(嘔吐、チューイング)

 

 

●買い物依存症(行為依存)

 

・値札がついたまま何年も着ない服がたくさんある

・何を購入したか、把握できないくらい買い物をする

・現実逃避から何時間もネット通販をして時間を潰す

・欲しくないものを買ってしまう

・お金がないのに買い物をやめられない

・買い物依存がエスカレートして止まらない

・買い物をやめようとすると、落ち着かない

・買うものより、買い物する行為が快楽と感じる

・借金をしてでも買い物をする

 

 

 ●上記に5つ以上当てはまることがあれば依存症、もしくは依存体質の傾向があります。少しでも気になりましたらいつでもご相談ください。早期ご相談が解決には大切です。

 


⑷ 依存症を克服するには


 

●依存そのものが諸枠の根源ではない

 

人は誰でも大なり小なり何かに依存して生きています。

 

依存することが悪いのではなく、依存行動に走らざる負えない「心の状態」に焦点を当てていくことが最も重要です。

 

依存症の中でも、恋愛依存症や過食症などの愛着障害やアダルトチルドレンから生じる依存症の克服のカギは、「治す」よりも「克服」していくための取り組みが必要です。

 

それには「自分の足で立ち上がる覚悟」を持つことが大切です。

 

ここで注意して欲しいことは、一人で抱え込まず、時には信頼できる誰かに相談し、人を頼りながら少しずつ立ち上がっていくことです。

 

「助けてもらう」とか「どうにかしてもらう」では、依存しやすくなってしまいますから

 

「協力してもらう」とか「その人から学ぶ」とかですね・・・

 

あくまで自分主体で進んでいくことが、克服への近道になるはずです。

  

依存症の克服は、多少の時間は必要とされる問題ではありますが、克服できない問題ではありません。

 

「今の自分」にできることから、現状を少しづつ改善していきましょう。

 


⑸ 当カウンセリングの依存症に対する捉え方


 

 

 

依存状態にある自分を「ダメな自分」「意志が弱い自分」と責めてしまうことはありませんか?

 

「依存症」という感情と向き合ったとき、大抵の方は、自分の意思ではどうにもならない無力感のような気持ちを感じます。

 

そして真面目な方ほど、その自分を責めて、自分自身を追い込んでいってしまいます。

 

でも心の仕組みという観点から考えると、依存状態は、自分の意思だけでは解決できない問題です。

 

"自分の意思だけでは、どうにもならないことをどうにかしようとする"

 

それが余計に自分を苦しめる結果になってしまうのかもしれません・・・

 

依存症の根本的な原因は、愛着障害やアダルトチルドレン(機能不全家族)にあります。

 

心の根底にある、過去の心の傷、トラウマ感情、抑圧感情など、

何らかの未解決(未消化)な感情や思いを抱え込んでいるために

 

いたたまれない心理状態が依存行動に走らせているのです。

 

依存症から克服するには、やはり依存に向かってしまう「心」と向き合うことが有効とされます。

 

自分の意思や気合いだけで解決できる問題もあるでしょうが、

依存症の克服は、対処療法や薬物療法だけでは解決には繋がらない問題です。

 

ですので当カウンセリングは、心理カウンセリング(対話セラピー)や心理療法を通して、クライエント様の抱える心の苦しさに焦点を当て、問題解決に繋げていく取り組みを行なっています。

 

そのための効果的な手法としてクライエント様の主体性を重要視し、

傾聴をベースに、血の通った対話を丁寧に重ねながら、

心の中の思いや感情を見つめ直す作業を行なっています。

 

特に依存症や愛着障害の問題解決には、

「心の安全基地」となれる存在が必要不可欠ですので

 

どんなお話も「できる限り理解したい」「できる限り抱える苦しみを分かち合いたい」

 

このような心構えで、お一人おひとり丁寧なカウンセリングを意識して日々取り組んでおります。

 

悩んだら一人で抱え込まずに、すぐにご相談くださいね。