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「思考」と「感情」あなたはどちらが優位に働いていますか?

 

 


■「感じる」を通じて苦しい感情を手放せる


 

愛着障害や恋愛依存症の克服、

トラウマを解消していくための取り組みの一つとして

 

 

カウンセリングの時間の中で、インナーチャイルドの癒し(セラピー)を取り入れることがあります。

 

 

そこで、セラピー効果を高めていくコツがいくつかあるのですが、最も大事なことは

  

 

”心の中の感情を心で味わって、感じる”

 

 

セラピ中だけではなく、カウンセリングもそうですが、できるだけ心で感じていることに意識の矢印を向けるようにお伝えしています。

     

 

そうしていった方が、傷ついた感情やトラウマ、欠乏感や寂しさなどが癒やされやすいですし、満たされる感覚を実感できるからなんですね。

 

 

なぜなら人が感じる苦しさって「感情」から生まれているからです。

     

          

ですが、特に理屈屋さんや思考が優位になりやすい方というのは、「感じる」ということが苦手だったりするので

 

 

例えばセラピー中の誘導質問で、子供の頃のお気持ちへの質問に対して

 

 

大人の理性的な自分の大人らしい回答が返ってきたり

 

「分からないです・・」という言葉が返ってくることがあるんですね。

 

 

考えから感じた感情とは、例えば

 

「寂しいと思ったと思います」というのも、考えからの感情を表現してます。

 

でもインナーチャイルドの癒しというのは、考えから感じても、どうしてもスッキリ感は出てこないので、カウンセリングが終わっても、モヤモヤが残る場合は、見直すことが大切です^^

 

 

愛着障害や恋愛依存症の克服は、頭を使って自分を冷静に分析したり、理解していくことも必要ですが、感じることも同じように重要なことなんですね。

 

 

「感じる」とは何か?

 

 

例えば <彼からの連絡が減った> この出来事によって

 

 

「私は嫌われてるのかな?」

「私は見放されたのかな?」

「私はどうでもいい存在なのかな?」

 

 

こうした自動思考に対して

 

 

どんな感情が出てくるのか?

 

 

悲しいのか?寂しいのか?

思い通りにならない怒りなのか?

 

 

心の中にある感情を味わいながら、

自分にしっくりくる感情を見つけていただきます。

 

 

「寂しい…これだ!!」という感情を見つけたら、寂しい感情のルーツを探っていきます。

 

 

例えば

 

「この寂しさって、状況は違うけど、小さい時も感じてたな…。そうか、あの時の寂しさが残っているから、毎回恋愛すると同じような寂しさが出てくるのか〜〜〜!!」

 

こうした気づき方が 心で感じてる状態 なんですね^^

 

 

感じてる時の感覚って、腹落ちして、頭に電気が走るような感じです。。

 

 

ここまで来ることができたら、今度は「寂しい」という感情を否定せずに、自分の感情としてただただ受け取り

 

 

寂しい感情を味わいきることができたら

この苦しい寂しさは、

嘘のように消化されていきます。

 

 

味わいきるって例えるなら、ブドウ味のガムを咀嚼するような感覚でしょうか・・・

 

 

感情を味わい、「なるほどこんな味なのね〜」と感じていくと、ガムの味に終わりがくるように、苦しかった感情は完了することができます。

 

 

苦しかった寂しさが消化されるとどうなるのか?

 

 

仮に、寂しいと感じる場面が起こっても、気にも留めなくなったり、自分で対処できる程度になったり

 

 

恋愛相手を変えたとしても、あの、愛着障害や恋愛依存症特有の苦しい寂しさや不安感が繰り返される事も無くなるので

 

 

本当に心が軽やかに、快適になるんですよね^^

 

 

ですが・・・

 

 

その大切さを理解できても、感じることを避けたくなるという方は

 

「感じちゃいけない」という感じる自分を禁止するブロックがある可能性があります。

 

このブロックが出来上がった原因も幼少期にあるのですが

 

 

例えば

 

●親のために感情を表すことを我慢した(お母さんが苦労していた為、いつもニコニコして何もないように振る舞った。私が泣くとお母さんを悲しませると思った…など)

 

●親に対して泣くなどを含めた

自然感情を表現したときに、

怒られる、拒否、笑われる

 

●親から特定の感情を感じることを禁止されていた

 

●いつも怒ってばかりの親を見ているのが嫌だった

 

●両親が感情を自然に表現しない人だった

 

●自分の感情を出すと抑えが効かなくなる恐怖を感じた

 

     

こうした経験から感じる力が弱くなり、弱くなると思考が優位に働きやすくなります。

 

 

それが当たり前になると、いざ自分の感情について向き合っても分からなかったり

 

 

感じようとしても、こわくなってしまったり

 

 

カウンセリングでは、感じることから避けようと、相手の話や出来事中心に寄っていく・・・

 

 

ということが無意識に起こります。

 

 

こうした状態にある方は、珍しいわけではないですし、「感じたくない」には、何かしら理由があると思うので

 

 

こちらから無理にこじあけて聞き出そうとすることは、危険なのでしませんが

 

 

 

いずれにいせよ、自分自身で気づいていくことが大切です^^

 

  

なるべく自分の力で気づいていただきたいので

 

 

「私って感情と考え」どちらが多いのかなぁ〜?って確認してみてください。

 

 

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★編集後期

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今回はチャイルドセラピーに取り組む方に向けて、克服のコツを書いて見ましたが

 

 

通常のカウンセリングでも共通する大事なことなので、カウンセリングで話している時の自分も

 

 

少し俯瞰で観察してみたり、終わった後に振り返ってみてもいいかもしれません(^ ^)

 

 

どんな自分も「自分の心の動き」を観察することが大切です。

 

 

 

<関連情報>

 

自分と向き合うとは、どういうことなのか?【体験談】

 

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