
■愛情よりも、相手の回避を引き出す行動に繋げている
最近の回避依存の彼との付き合い方に関するお悩みには
「別れる、別れないの衝突を繰り返してしまう」というご相談が多いのですが
きっかけは、不安な気持ちから、つい感情をぶつけてしまい
別れる別れないという話に発展してしまうそうなんです。
やってはいけない事と分かってはいるけど、不安な気持ちから感情的になってしまい
相手を試すような言葉や態度を取ってしまい
結局、音信不通になってしまったり、態度が冷たくなったり
クライエントの方によっては、本当の別れになってしまった方もいらっしゃいます。
回避依存の彼の気持ちを試せるどころか、離れてしまうということは
効果的な方法ではないという事になりますが
これも、後から冷静になると分かることだったりはするんですよね^^;
<不安になると感情的になる> <感情をぶつけてしまう> というのは
恋愛依存症の特徴でもありますが、感情的な状態になりやすいというのは、
デメリットも多いということに、まずは気づいて頂きたいんですよね。
デメリットというのは、人間が感情的な状態になっている時というのは、適切なコミュニケーションは難しいですから
不安に思っている気持ち、本当に伝えたい気持ちまでも、相手には伝わりにくくなってしまいます。
それに感情的であればある時ほど、本当は思ってもないこと、言わなくていいことまで言ってしまいがちですしね^^;
恐らく恋愛依存側の女性の試し行動には、彼からの優しい言葉や嫉妬する姿
何かしらの相手の感情を引き出すことで、愛情を確かめたい思いもあっての行動なのかもしれませんが
残念ですが、それは特に回避依存の男性には、通用しない方法なんですよね。
せいぜい通用するのは一回ぐらいで、後は見破られて、相手にされなくなっていきます・・・汗
この行動心理は「愛情の確認行動」とも言いますが
回避依存の男性に通用しない理由は
支配やコントロールに敏感な人たちですから、「愛されてる」というより
「支配されそう」って、怖くなってしまいます。
そして意外かもしれませんが、恋愛依存側の不安な状態は、回避依存の見捨てられ不安を刺激してしまうこともあるので
”見捨てられる前に見捨てよう” と、回避するタイプの男性もいらっしゃいます。
回避依存男性の場合、恋愛依存の人のように追いすがったり、パニックになることはないので
恋愛依存の人からすると分かりずらいかもしれませんが
その代わりに、恋愛依存の人と距離を置いて、自分を守る体制に入ったり
自分を受け入れてくれそうな人を求めたり
傷つかなくて済むように、心のシャッターを閉じてしまうんですね。
要するに、恋愛依存症の女性が一番されたくない「関係を見捨てる」という行動に向かい
本当の別れに繋がってしまうという事です。
恋愛依存側の「試し行動」からは
「彼の愛情」よりも、彼の中の ”回避依存的な部分” を引き出していると言っても過言ではないですが
ご相談事例の中には
恋愛依存側の接し方によって、本来共依存タイプの男性のはずが、自分勝手な回避依存症に豹変させているというケースもあります。
回避依存男性と上手く付き合っていくには
恋愛依存側の不安を安定させていく事、付き合い方の工夫をしていく事が大事になっていくと思います。
詳しい感情のコントロール方法が知りたい方は、良かったら下記の記事を参考になさってください^^
※関連記事
→恋愛での感情の波がある方に知って欲しいコントロールするための方法
●記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子
2011年から心理カウンセラーとして、
4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施。
専門は愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や依存問題、トラウマ感情、恋愛依存症、共依存症、回避依存症、母娘共依存、恋愛関係等の対人関係のご相談を現在も受けています。
過去には「恋愛依存症専門カウンセラー」としてマスメディア出演等の活動経験も有り。
■回避依存症の彼のことをもっと詳しく知りたい方へ
●依存タイプ別「回避依存症の彼」と別れたいのに別れられない心理
【目次】
⑴ 「別れたいのに別れられない心理」
・回避依存×恋愛依存
・回避依存×共依存
・回避依存同士が気をつけること
⑵ 克服するなら依存関係は解消するべきか?
⑶ 別れたい理由が「回避依存と親密になれない」場合の打開策
☘️最後に〜
●回避依存の地雷を踏んで、音信不通になった時の対処方法
【目次】
⑴音信不通になる回避依存の特徴
⑵音信不通直後の対処方法
⑶音信不通を防ぐために、依存傾向別に気をつけた方がいいこと
◉おまけ:心を開いているときのサイン
●回避依存症にとって「安心感」を感じられる存在とは?
【目次】
⑴ 回避依存症にとって逃げたくなる相手の特徴
⑵ 回避依存症の人が求める安心感
⑶ 安心感を与えられるようになるには
◉最後に〜