
◆テーマと課題を整理しておくと、頭も整理されやすくなる
カウンセリングでは、「話したいことはあるけど、何から話したらいいか分からない」という声をたまに聞くことがありますが
同じように、思っている方もいらっしゃるかもしれませんので
今回は・・
カウンセリングで話す内容、カウンセリングの有効な使い方について、お伝えしていきたいと思います。
まずは話す内容についてですが
私のカウンセリングは、テキストなどを用意してお話頂くセッション形式ではなく
今抱えるお悩みや気になることをフリートークでお話いただき
そこから悩みの<問題点>を見つけ
問題点が出来上がった<原因>を見つけるために感情を掘り下げて
恋愛依存症やアダルトチルドレンの原因となった幼少期の頃の自分を癒して
恋愛依存症による苦しさを和らげていくことが主流となっていますが
もともと自分の事を話すのが得意ではない方からすると、フリートークって苦手に感じてしまうかもしれませんね(^ ^;)
「何から話したらいいか分からない」については
<今一番引っかかる事、気になる事>
要は、自分が<過剰反応>していること
ここをテーマに決めて、お話いただくといいと思います。
なぜかと言うと、
今自分が過剰に反応していることって
<今、癒すタイミングですよ〜!!!>
自分が変われるチャンスですよ!!って、潜在意識からのお知らせだからです(*^▽^*)
恋愛依存症を克服したいけど、
「自分の問題が山積み過ぎて、どこから手をつけたらいいか…」という方もそうですが
順番をつけるとしたら
例えば・・・
<見捨てられ不安>
<言いたい事を言えない>
<人の顔色を伺う>
<彼に白黒はっきりして欲しいと迫ってしまう>
などがあるとしたら
その中でも今一番気になることから片付けていくと、恋愛依存症の克服が進みやすいと思います。
(1回のカウンセリングの中では話すテーマを一つに絞った方が、効果や達成感を感じやすいと言われていますが、実際そうだなと感じる事が多いです^^)
ここで役立ってくるのが
<カウンセリングの記録ノート>です。
書いていただいてる方もいらっしゃると思いますが
カウンセリングが終わったあとに、
<何を話したのか>をまとめるノートです。
これがあるのと無いのとでは、カウンセリングに対する目的意識も変わってくるので
恋愛依存症、アダルトチルドレン(共依存症)の克服にも変化が出てきます。
というのも、この記録をつけていくと
前回の自分=過去の自分を見返すことができるので
自分がどれだけ進んだのか?どこで止まっているのか?目で確認することができるからなんですよね。
心の改善は、<小さな進歩の積み重ね>とよくお伝えしていますが
この小さな変化に自分自身がどれだけ気づくことができるのか?も大切なんです。
小さいながらにも進歩している自分に気づくことが出来れば、自分への自信にも繋がりますしね(*^▽^*)
そのためにも記録しておけば、あとからいつでも確認することができますよね。
私自身もカウンセリングを受け続けて、自分の問題を克服し続けた一人ですが
10年前の初回から記録として付けてますが、
今も大切に保管していますが、10年後の今の自分が見返すと
「あぁ〜、酷い有様・・・・。」って、笑っちゃうくらいで
今の感覚からすると、他人を見ているような、そんな感じです。
(克服って別人になるわけでは無いですが、本来の自分と程遠い自分で生きているので不思議な感じです^^;)
でも、その酷い有様な自分も、病的だった自分も自分の大切な一部ですから
記録し続けたノートは、本当に宝物なんですよね。
なのでクライアントの皆さんにも、記録したノートが宝物と思えるくらい、恋愛依存の克服を楽しんで進めていただきたいので
私がやっている、ノートの記録の付け方をお伝えしようと思います。
●話した内容をまとめる(箇条書きでもOK)
【話した出来事】と、その出来事に対して【どんな気持ち】【どんな考え】が出てきたのか?
出来事と感情(気持ちや考え)を分けておく。
分けておくと、今回は出来事の説明が多いとか、話が飛び過ぎたとか、
自分を客観視することができます。
●カウンセリング後に思った事
例えば
「◯◯を話したかったけど、話せなかった」
「頭が回らず、眠くなってしまった」
「◯◯な話で悲しくなって涙が出てきた」
「◯◯の話になると、避けたくなる自分がいる」
それらに対して、「なぜだろう?」というのも、考えて、記録しておくといいです。
例えば悲しくて涙が出るのは、癒されてない何かがあるのかな?とか
眠くなるのは、向き合うのがこわいのかな?とか
カウンセリングの中の質問について、
「なぜこれを投げかけられたのだろう〜」と考えるのもいいですね。
◉カウンセリング数日後に記録すること
●カウンセリング後に気づいた事
カウンセリングで話をして、新たに発見したことや、何気なく思った些細な事などを気づいた時に記録しておく。
●カウンセリングの最後に、「これをやっておいてください」というものがあれば、それを実行したあとの記録をつける。
例えば
セルフセラピーであれば・・
「何月何日、◯◯をやってみて、気持ちが少し楽になった」とか
「やってみたけどうまくいかなかった」
「やった方がいいと分かっていても、やろうとしない自分がいる」とか
その理由も分かれば記録しておく。
日常生活で意識していただくことなら・・
「彼の連絡が減ったのは、私の事を好きじゃ無いからって思っていたけど、それは私の考えすぎだったかも。連絡が減ったことばかりに目を向けるのではなく、彼なりの愛情を見つけてみよう〜」
「職場の◯◯さんに嫌われてるって思っていたけど、私の態度もそう思わせていたから相手も話しかけにくいのかも。試しに私から話しかけたりして、様子を見てみよう〜」
実行したあとに、
どうだったのかも後日記録しておく。
●記録したノートをカウンセリングの数日後、数週間後に読み直す
時間が経過してから読み直すと、また新たな気づきがあったり、より自分の理解を深めることができます。
そこでまた何か気づきがあれば、さらに書き留めておくといいですね。
こうしてノートに記録していくと、自然と自分のテーマや課題が見えてくるはずです。
「恋愛依存症の克服」というテーマでもいいですが、そうなると「ダイエットがテーマです!」と言っているのと同じように広すぎるので
恋愛依存症を克服することで、
私はどうなりたいのか?
どんな人生を築きたいのか?
例えばダイエットなら・・
<5キロ痩せて、
Mサイズの服を着れるようになりたい>
これが恋愛依存症の克服なら・・
<穏やかに生活できる自分になりたい>
<恋愛をしていても
安心感を感じられる自分になりたい>
<自然に人と接することができる自分になりたい>
その次に課題を決めるなら、
テーマを叶えるためには、
私の中の何を解決したらいいのか?
例えばダイエットなら・・
<食事の取り方を見直そう>
それが恋愛依存症の克服なら・・
恋愛をしていても安心感を感じられる自分
これがテーマだとしたら、
⚫︎相手の顔色を伺ってしまう癖をなんとかしたい
⚫︎連絡がないとすぐ不安になる感情をどうにかしたい
⚫︎人に必要とされなくても、自分で自己価値を認められるようになりたい
こうしてテーマを決めてみると、
自分の中の課題が見えてきますよね。
課題が分かれば、頭の中も整理され、カウンセリングも取り組みやすくなると思いますので、カウンセリングの効果も出やすくなっていくと思います。
ぜひ参考にしていただき、
取り組んでいただけたらと思います(*^▽^*)
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ここだけの話〜
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カウンセリング中にメモした内容は、
カルテとしてまとめて記録していますが
整理しながら記録していくと、
クライアントさんが本当に言いたい心の奥の声はこれじゃないか?と気づきがあったり
カウンセリング前の準備としてカルテを読み直すと、ここの問題はクリアしたな〜とか、
ここはまだ根深いな〜とか、
最近は感情がよく出てくるようになったな〜とか
クライアントさん自身の進歩を発見することもできて、とても役立っています。
やはり記録することは大事ですね(*^▽^*)!