恋愛依存症・アダルトチルドレンとインナーチャイルドの関係について


◆インナーチャイルド・・・(傷ついた自分)とは?

 

インナーチャイルドとは、大人のあなたの中にいる、子供の自分のことを言いますが、具体的には「子供時代の記憶の傷・感情」のことを指します。

 

記憶の傷ですから「ネガティブな感情」を抱えた子供の自分という意味合いになります。

 

 私たち誰もが、無傷で成長することの方が難しく、日本人の約90%の方がインナーチャイルドを抱えているとも言われています。

 

決して特殊なことではないのですが・・

インナーチャイルドの存在を無視し続けることや、気づかない状態のままでは、色々な問題が起こり、生きづらさが色濃くなっていきます。

 


<依存の克服>と<インナーチャイルドを癒す>ことが、どのように関係するのか?


 

恋愛依存症・回避依存症・共依存症(アダルトチルドレン)の克服には、インナーチャイルドの癒しが必要不可欠なのですが、カウンセリングで思うことは、インナーチャイルドと恋愛依存(依存心)の克服がイコールになってない方が多いように感じます。

 

心の勉強や心理に興味をお持ちではない方、身近ではなかった方には当然の事とは思いますが、依存しやすい方ほどインナーチャイルドに興味を持ってほしいなと願います。

 

インナーチャイルド(傷ついたと感じた子供の自分)を癒さない限り、恋愛依存症やアダルトチルドレンを克服することは難しいと言っても過言ではないと思うからです。

 

ではインナーチャイルドを癒す事と恋愛依存を克服することが、どのように関係しているのか?

 

 

恋愛依存症は「無条件で確実な愛情」を求めるのが特徴です。

 

親のような<無条件な愛情>を恋愛相手に求め、

自分の低い自尊心・自己否定による苦痛を和らげてくれて、常に自分を受け入れ、認めてくれる相手を求めています。

 

これは幼少期に見捨てられた(またはそう感じた)辛い経験があるからです。

 

この幼少期に見捨てられたという痛みが癒されてないまま

その傷は放置されている状態の為、

<自分一人では安心できない>という感覚を持ってしまったのです。

 

そのために、自分以外の誰かが自分のお世話をしてくれて、安心感を与えてくれて、自信も与えてくれるという誤解をしてしまいます。

 

保護者から十分な愛情が得られないと、

自尊心を持つことも、保つことも難しくなります。

 

(ここでの愛情は、親の都合のいい愛情、親なりの愛情を受け取っていたとしても、子供の自分がして欲しかった愛情が得られないと感じていた方は、愛情不足に含まれます。)

 

 

よって大人になった今も、深い寂しさや虚しさ、孤独感を抱えることになります。

 

 

幼少期に見捨てられた不安は

大人になっても消えることはなく、

 

 

恋人に見捨てられたと感じると

 

 

過去(幼少期)に感じた感情や眠っていた傷が刺激され、怒りや悲しみ、恐怖、自己否定に襲われます。

 

 

この部分が『自分なのに、自分の感情をコントロールできない』そう感じる感情です。

 

 

この感覚を確実に落ち着かせていくには

自分の中にいる内なる存在である

インナーチャイルドに気づき、癒し、満たしてあげることが必要になります。

 

 

例えば・・

 

彼氏が、好きな人が、ご主人が、、

自分の元からいなくなると想像(イメージ)するだけなのに

 

 

子供が母親を恋しがるような、奪われるような、何とも言えない恐怖に支配されることはありませんか?

 

 

実際に「たった今」起こった訳でもないのに、

湧き上がる恐怖や不安感は、

 

 

大人のあなたの感覚ではなく、

インナーチャイルドの叫びなのかもしれません。

 

 

このインナーチャイルドの未消化な感情を和らげてあげられるのは、彼ではなく、大人のあなたしかいないのです。

 

 

大人のあなたが気づかない、満たしてあげない限り、恋愛相手を変えたとしても、「依存感情」が繰り返されるのは、そういうことなのです。

 

 

こうして文章を作っていて思ったのですが…インナーチャイルドに慣れてない方からすると、二重人格者なの?オカルトなの?と驚かれるかもしれませんね^^;

 

 

でもこれは、スピリチュアルでもなく、現実のお話です。

 

子供の自分というのは、誰の中にも存在していると言われています。

 

インナーチャイルドとは、どちらかと言うと、ネガテイブな感情を持った子供の自分です。

 

恋愛依存症になる人は、このネガテイブな記憶の傷が人よりも深いのかもしれませんね。

 

 


◆インナーチャイルドの存在を放置したままの状態の場合、自分の人生にどのように影響していくのか?


 

インナーチャイルドを放置する状態とは、

無意識か意識的かは別として、

<自分の本当の感情に蓋をしている状態>と同じことが言えます。

 

 

それが良い悪いではないのですが、自分の感情に蓋をしようとすることや

自分の本当の感情の存在にすら気づけない状態であるのは、

それだけインナーチャイルドにとって

<感じたくない、避けたい感情>なのです。

 

 

感じたくない・・

正確には、『もう二度と味わいたくない感情・気持ち・経験』なのです。

 

 

なぜ感じたくないのか・・?

 

幼少期の頃の小さな自分が、傷ついたと感じた場面で味わったネガティブな感情と同じ、もしくは似ているからです。

 

 

それも子供にとって必要な存在である

両親または養育者

 

きょうだいや祖父母

周りの大人などの身近な存在との関わりから感じた感情です。

 

 

・傷ついた経験(否定的態度や言動、トラウマになる出来事、無視やため息等)

・我慢などで抑圧された感情

・満たせなかった感情

・見捨てられる不安

・親の都合で干渉される不満

・ありのままの自分を受け入れてもらえてる実感が無い…など。

 

 

幼少期の頃に、こうしたネガティブな感情を感じならも、誰からもケアされることなく成長し、

大人になった今も<感情保存>されたまま引きずって生きている状態です。

 

 

これこそが、

<生きずらさの正体>でもあります。

 

 

ですがこの感じたくない感情に蓋をする働きをしてくれるのが<依存行動>なのです。

 

 

何かや誰かに囚われていることで、

自分の問題(感情たち)を見なくて済むからなんですね。

 

 

 

傷ついたチャイルドを放置し続けると、

様々な<依存的な問題・問題行動>が湧き上がります。

 

 

例えば・・ 

 

● 恋愛依存症(見捨てられ不安、自尊心の低下、被害妄想、ネガティブ思考…etc)

 

● 共依存症(自尊心の低下、白黒思考、自己犠牲、感情の抑圧、他人の感情で生きる、人に従う生き方…etc)

 

● 回避依存症(人と親密になる恐怖、幸せになる恐怖、相手の立場に立てない、低い自尊心を守るための高いプライド、支配的な態度…etc)

 

● 癇癪(かんしゃく)

 

● 起こった物事に対しての過剰反応

 

● 結婚問題

 

● 親子関係の問題(母娘の癒着・不仲・絶縁・親と子の逆転…etc)

 

● その他依存症(買い物依存・食べ物依存・アルコール依存・ギャンブル依存・性依存…etc)

 

● 人間関係の破綻や苦痛

 

● 自傷行為

 

 

◉病的レベルになれば他者に向けた犯罪行為

 

 

こうして自分で自分の人生を汚染し、生きづらさを感じることになります。

 

 

ですから「生きづらくて困ってます」と言うレベルの状態は、心の赤信号とも受け取れますから、心の修復に時間がかかる前に、早めのカウンセリングや自分と向き合うことをお勧めします。

 

 


◆インナーチャイルドからの発信に気づいてますか?


 

◯意外と気づかない?インナーチャイルドからの発信と思われる恋愛面での考えと行動パターンは・・

     

☑︎ 恋愛相手に対して親のような無条件な愛情の要求

 

☑︎ 相手の愛情を引き出すための、歪んだ愛情の確認行動(怒りの爆弾、拗ねる、浮気を匂わす脅し、別れや死を使った脅しなど…)を繰り返す

 

☑︎ 好きなら私を気にかけて当然、恋愛相手に対して「◯◯して当たり前」の枠がある

 

☑︎ 自分以外の誰かを優先している事が許せない、理解できない

 

☑︎ 自分の思う通りの愛情表現以外は受け入れ難い

 

☑︎ 自分ではなく、相手に変わってほしい思いが強い

 

☑︎ べったりとした、一心同体のような関係性を求める 

 

☑︎甘えたいけど、甘え方が分からなくて、甘える代わりにわがままを言って相手を困らせようとする

 

☑︎ 恋愛相手がいないと生きていけない思いがある(見捨てられ不安)

 

☑︎ 自分の寂しさは恋愛相手が埋めるもの、または埋められないものと思っている

 

☑︎ 人と親身になるこわさを感じている

 

☑︎相手の顔色、嫌われるこわさから自分らしく振る舞えない

 

☑︎ 自分を犠牲にしてまでも、相手に合わせたり尽くそうとする

 

などなど・・

 

これらの考えや行動に出ている時の

<自分の状態>を思い出してみるといかがでしょうか(^^)

 

大人のはずなのに、

<子供の状態>に戻っていませんか?

 

自分を俯瞰で観察してみると、

小さな子どの要求のように見えませんか?

 

もしくは子供の頃の役割(良い子、我慢、相手が喜ぶ自分、強がる自分、子供なのに大人らしく振舞う)を現在の恋愛相手の前でも演じていませんか?

 

これこそがインナーチャイルドの感情要求であり、

幼少期から引きずっている役割なのです。

 

 

これらの要求を彼氏や好きな人に求めても埋まらない、

満たしきれない、満足しない、納得しない。

恋愛相手を変えても同じ思いを繰り返すのは・・

 

 

子供時代にお母さん、お父さんから得られなかった感情や要求を、

現在の恋愛相手に<投影>している状態だからです。

 

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→心理学的な投影の意味

彼氏やご主人を、親に置き換えて求めている状態。

 

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誰もが恋愛相手に親を重ねてお付き合いしてないとは思うので、カウンセリングでも衝撃を受ける方が多いですが、恋愛や自分にとって距離の近い存在に対して、

 

<子供の自分>または<やけに理解がある良い子の自分>が強く出てくると思う方は、無意識に子供時代の自分が、彼やご主人に親を重ねて求めている、当時の役割を演じて自分の存在を認めてもらおうとしているのです。

 

子供時代の未消化な感情を今度こそは満たして欲しい、認めて欲しいからこそ、得られなかったと気づきたくないからこそ、自分でコントロールできないほど誰かや何かに依存する状態から抜け出せないのです。

 

 

 

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◆依存状態から脱却するにはどうしたらいいのか?


 

依存状態=インナーチャイルドが優位な状態ですので、依存を弱めていくには、自分の中のインナーチャイルドの存在に気づき、傷ついたチャイルドを癒していくことなのです。

 

インナーチャイルドを癒すとは、

<今の大人の自分><傷ついた子供の自分>を認め、受け容れ、愛することです。

 

その第一段階として、

自分の中に居る<子供の自分>の存在に気づくことから始まります。

 

こうして自分の中の感情に意識を向けていくと、

今まで気づかなかった感情たちの存在に気づいていきます。

 

彼氏に気づいてもらうのでは無く、

「自分」が気づいてあげるのです。

 

子供の自分が欲しい愛し方をしてあげられるのは、

彼氏でもご主人でもなく、

あなたにしかできないからです(^^)

 

 

あなたが本当の意味で自分の心の中の小さな存在に気づかない限り、

依存的な恋愛や人間関係からの脱却は難しいと言えます。

 

 

自分の中にいる<傷ついた小さな自分>と思うと、

何歳くらいの自分がイメージとして出てきますか?

 

どんな表情をしていますか?

どんな気持ちを感じていますか?

 

まずは心で感じてみてください(^^)

 

 

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◆あなたの依存傾向は?