【記事執筆者：心理カウンセラー畠山ユキ子】
一般社団法人全国心理技能振興会
認定心理カウンセラー：2011年から4700件以上（2022年現在）のカウンセリングを実施
愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ
依存問題（恋愛依存、回避依存、共依存）や心の傷やトラウマ、親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。＞＞相談できるカウンセラーの詳しいプロフィールはこちら
■「今」の自分の気持ちに気づけていますか？
" 恋愛依存症の原因を調べると親と書いていますが、自分で考えても何が原因なのかしっくりきません。
原因が分からないままでは克服できないですか？ "
恋愛依存症のご相談の中で、このような話題が出てくることがあります。
恋愛依存症の原因は親？と聞かれたら
恋愛依存症という症状を引き起こす元にはあると思いますが・・・
自分で考えても分からないときに、まず確認してほしいことがあります。
これは
全ての人に当てハマる話じゃないんですが
「原因を見つけなきゃ！！」と・・・
原因を見つけることが目的になっていないか？ということです。
なぜそのような状態になるのか、、
恐らくですが「原因を見つけなければ、早くこの状態から脱せない！！」
そういう焦りから思い詰めてしまい
”現状をきちんと見られなくなっている” のではないかと思うんですね。
だから今、自分に必要な答えが出てこないのかもしれません。
恋愛依存症による苦しさだけでも辛いのに、早くどうにかすることに囚われてしまっているとしたら
二重の苦しみになってしまうので、悪循環でしかなくなってしまいます。。
先（未来）ばかりに意識が向いていると、
このような罠にハマりやすく、なかなか抜け出せなくなってしまうんですね。
だから考えても考えても分からないときは、一旦その考えから離れて
「なぜそんなに早く変わりたいのか？」
ここに意識を向けて、自分の心に投げかけてみてください。
なぜ必要なのかというと・・・
例えば
「早く変化しないと、
いつまでもこの苦しさから抜け出せない・・・
だから早くここから脱したい」の場合
この苦しみから逃れるための「克服」になるため、実際には脱することは難しくなりますし
また形を変えて
苦しいことがやってくるからです。
（これは逃げちゃいけないという話ではないですよ〜＾＾；）
何が言いたいのかというと
自分の苦しさの原因を調べることはもちろん大事なことですし、必要な作業ではあるのですが
そもそもの話・・・
恋愛依存症による苦しさから脱するというのは
外科治療のように悪いものを切り取るとか、直すとか、矯正することで回復するというよりも
自分自身がその苦しさと丁寧に向き合って乗り越えること＝克服していくことで
依存による苦しさから抜け出せた！という状態になれるので
何かセラピーしたり、ワークしたりなど
「何かをやる」ということだけが
重要なことではなく
今目の前の自分の気持ちも
同じように大切に考えながら
向き合っていくことも大事になってきます。
人は焦っているときほど、
結末を早く知るたがるものなんですが
だからこそ、
そういう自分になっていないかも確認しつつ
軌道修正しながらうまく自分と付き合いながら進んでいただけたらなと思います。
今回のお話なんとなくでも
伝わっていたらいいな〜と思います(^ ^)
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★編集後記
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心のような見えないもへの「原因」は
本来は、そうそう短時間で見つけられるほど単純ではないことのほうが多いんですね。
たしかに「特徴」が当てはまるというのは
あると思いますが
人が真剣に悩んでることの原因を
いくら心理カウンセラーだとしても、短時間で分かるのは難しいことだったりします。。
色んな方とお話させていただいて分かったことは、クライエントさんの中にある
色んな思いや考えを何度も話し合い
その先に、
「あ、これが原因だったのか…」と
クライエントさん自身の力で気づいていくこと
こうした積み重ねが、
克服にはとても重要なんだと
実感しています。
まぁ。。そうは言ってもですね、、
今よりもっと未熟だった頃は、原因を見つけることに力を入れてたときもありましたが
人が立ち直るために必要なことは、原因と同じようにもっと大切なことがあると…
色んなクライエントさんに学ばせていただいた次第でございます。笑
だから原因が今すぐ分からなくても
心配いらないよって
たぶん言いたいんだと思います(^ ^)
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