■愛着障害と恋愛依存症




【目次】

 

⑴ 愛着障害と恋愛依存

 

⑵ 恋愛や人に依存するメカニズム

 

⑶ 愛着障害と恋愛依存の繋がり

 

⑷ 愛着障害を根本から克服するために欠かせないこと




■愛着障害と恋愛依存


     

愛着障害や恋愛依存症に関するご相談では

 

 

「自分は恋愛依存症なのか、彼氏依存症なのか、愛着障害なのか・・・

何が原因なのか分からない」という疑問や

     

 

「自分は愛された経験があるから愛着障害は関係ないのではないか?」と、別物と捉えている人が少なくないですが

 

 

愛着障害と恋愛依存症は、大なり小なり「関連しているもの」と捉えていただいていいと思います。

 

 

今はインターネットの恩恵から

検索をすれば大体の知りたい情報を無料で得ることができる時代ですが

 

 

それと同時に、間違った情報、理解の浅い情報なども多いため、読み手側の混乱や誤解がどうしても生じやすいのも事実です。

 

 

どんなことにも言えることですが

 

 

愛着障害や恋愛依存症を克服していくには

その原因や仕組みというものへの ”正しい理解” が必須になりますので

 

 

(頭の理解だけでは克服したことにはなりません)

     

 

私のカウンセリングでは、クライエントの方が混乱に繋がらないように

 

 

愛着障害と恋愛依存症(彼氏依存)に関して

 

 

「恋愛依存症の根本的な原因は、幼少期の養育環境と愛着問題にある」

 

 

「心の根底にある愛着の問題をクリアしていくことで、恋愛や人付き合いの改善に繋げる事ができる」

 

 

このように定義して、統一しています。

 

 

「どのように関連しているのか?」ということを今回の記事では簡単に説明しようと思います。

 

 

※関連記事

愛着障害の特徴とは?

 

 


■恋愛や人に依存するメカニズムとは


 

 

そもそも何故人は「依存行動に走るのか?」

 

  

恋愛依存症の場合、恋愛体質や恋愛に夢中になってしまう人がなるという短絡的な判断で捉える問題ではなく

 

 

過去のどこかの「傷つくという体験」が引き金となって、心にポッカリと穴が空いてしまったからです。

 

 

この感覚をカウンセリングでは、極度な寂しさ、空虚感、満たされない感覚・・・などの表現をされる事が多いですが

 

 

そうすると人間はどうするかと言うと

 

 

心に穴がある状態ではいたたまれなくなるので、本能的に心に空いた穴を埋めようとするんですね。

 

 

ポッカリと穴が空いた理由は、それぞれの体験によって様々ですが、心に空いた穴を埋めようとする行動が依存行動になっているわけです。

 

 

でも実際には、一時的には満たされた感覚、欠乏感から解放されたような感覚、穴が埋まったような感覚を味わえたとしても

 

 

本当の意味では埋まりきらないので

 

 

しばらくするとまた欠乏感に苛まれてしまい、いたたまれなくなると、依存相手や依存行為で埋めようとする・・・

 

 

この循環を繰り返していきます。

 

 

そしてここで複雑なのは

 

 

ほとんどの人が、心に空いた穴を埋めるために恋愛や恋人に依存している自覚はないため

 

 

恋愛に依存する人は「こんなに彼が好きなのは運命の人だから」「私には彼しかいない」と・・・・

 

 

依存感情と恋愛感情の区別がつかなくなってしまいます。。

 

 

すると恋愛で苦しくなる本質的な問題を愛情や好意にすり替えてしまうため

 

 

問題解決が遅れてしまうことも少なくありません。

 

 

人間の本能的な動きからも仕方がない部分もあるのですが、少なくとも愛着障害や恋愛依存症から克服したいと望む人は

 

 

仮に依存から、なかなか抜け出せない状態が長く続いたとしても

 

 

依存の本質的なメカニズムを理解しておくことで、依存に乗り込まれることなく、自己コントロールができる流れが作れますので



ぜひしっかりと、腹落ちするように理解しておいてくださいね。


 

 

 

※関連記事

心の中の欠乏感や不足感が人への依存を強めていく

 

 


■愛着障害と恋愛依存の繋がり


 

 

恋愛依存症の人の心理には

 

 

「誰かから愛されている実感が欲しい」「絶対的な愛情が欲しい」という欲求を抱えていますが

 

 

このように、依存先が自分が愛する相手、愛してくれる相手との「繋がり」に向く人は

 

 

傷つく経験による欠乏感もそうですが、何らかの理由で上手く愛着が形成できなかったことで生じた愛情飢餓感が

 

 

愛されることへの依存や必要とされることへの依存に繋がっていることが一部言えると思います。

 

 

本来、愛着障害とは、病院では幼児の行動に対しての診断名として使われていましたが

 

 

幼児期(幼少期)に、愛着の問題を放置したまま、解決されないまま成長した場合

 

 

子供の頃に母親との関係では満たせなかったもの、もらえなかった愛情を

 

 

今度は大人になってからの恋愛相手や周りの人間を通して満たそうとする思いが依存へ走らせています。

 

 

こうした成人してからの依存や精神的な不安感のことをアダルトチルドレンや恋愛依存症、回避依存症、共依存症と称しますが

 

 

こちらは正式な病名ではないですが、愛着問題と依存は心の中では繋がっている心の動きになります。

 

 

ですので、恋愛や人への依存から克服していくには、心の中にある欠乏感を満たしていくことがカギとなります。

 

 

ここでは割愛しますが、私が昔からこちらのサイトやカウンセリングでお伝えしているインナーチャイルドの癒しもその欠乏感を満たすセラピーの一つです。

 

     

 

※関連記事

インナーチャイルドと依存の関係

 

愛着障害と愛着障害の恋愛チェック無料診断はこちら

 

 


■愛着障害を根本から克服するために欠かせないこと


      

愛着障害と恋愛依存症の克服に、共通した欠かせないこととは?

 

 

お一人おひとり心の状態は違うため、

具体的にはカウンセリングでお話しすることなので、ここでは一部だけの説明しかできませんが

 

 

愛着や依存問題の解決には、

心の安全基地がベースにあることで

 

自分の足で立ち上がる力がつき、

精神機能の回復に繋げることができる

 

 

ということが、実際のカウンセリングの取り組みでも実感として分かってきたことです。

 

 

心の安全基地とは、自分が心を安心してあずけられる場合や心の拠り所です。



具体的には、ありのままの自分を話せる人や信頼できる存在です。

 

 

その場所は、不安定な状態にある人間関係の中でつくると共倒れになってしまいますので

 

 

できれば安定した人間、心が健康な人間の元での安全基地です。

 

 

何故なら愛着障害や、心の中の欠乏感や飢餓感を抱えるきっかけは

 

 

親子という  ”人間関係”  での経験が原因になっているため

 

 

人間関係で出来た傷や満たすことができなかった欠乏感や悲しみを癒したり克服するには

 

 

安定した人間との関係から得られる安心感や信頼関係、専門的な知識が立ち直るためには必要だからです。

 

 

反対に、あまり根本的な解決に繋がりにくいやり方を紹介すると

 

 

特に頑張り屋さんや、人に甘えることが苦手な人に多いことですが

 

 

本に書いてあることを実践するだけのやり方や、紙に整理するだけのやり方で克服しようとすることです。

 

 

この方法を否定しているわけではなく、目的によって使い分けることが大切なのと



これまで色んな方と取り組み、

自身の実体験や失敗談も聞いてきたから言えることですが、独学だけだと必ず途中で行き詰まります。

 

 

その理由として考えられるのは

 

 

愛着障害や恋愛依存症の克服には

人からの同感ではなく、共感や受容してもらう経験が必要だからです。

 

 

そして紙に書くという作業は、頭の中の整理にはとても役立つ方法ですが

 

 

心の悩みや問題の解決や克服に向けて、カウンセリングで話す時と、紙に書く作業とでは

 

 

人間の脳の使い方が全然違います。

 

 

これは、私がカウンセラーだからカウンセリングを推したくて言っているわけではなく

 

 

愛着障害や恋愛依存症の本質的な問題に対しても、理にかなった考え方なんですね。

 

 

でもここで一番重要なのは、自分自身が信頼や安心感を持てる相手であることです。

 

 

その存在を心の支えに、辛い時は頼り、

基本ベースは自分事として、自分主導で取り組み続けること・・・

 

 

愛着障害や恋愛依存症の克服には必要不可欠なので、ぜひ心の回復に役立てて頂けたらと思います(^ ^)

 

 

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★編集後記

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私自身カウンセラーとしても、クライエントの方の安全基地になれるよう、専門的な知識を元に様々なことを意識しています。

 

 

その中で最も重要視していることは、クライエントの方の中にある立ち直る力を信じ抜くことです。

 

 

実はこれは無意識レベルで相手に伝わることなので、上辺だけ信じても意味がなく、とても奥深い話なんです。

 

 

クライエントの方が自分の足で立ち上がろうとする力を信じて、どっしり構えて待つこと

 

 

これが不思議とクライエントの方の安心に繋がり、落ち着いた自己洞察や克服の進展に繋がっていきます(^ ^)

 

 

人間は安心させようとしたり、信じさせようとしても安心できない複雑な生き物ですから

 

 

イソップ寓話の北風と太陽で言えば、私は太陽役かもしれませんね(笑)

 

 




●記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子

2011年から心理カウンセラーとして、

4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施。

専門は愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や依存問題、トラウマ感情、恋愛依存症、共依存症、回避依存症、母娘共依存、恋愛関係等の対人関係のご相談を現在も受けています。

過去には「恋愛依存症専門カウンセラー」としてマスメディア出演等の活動経験も有り。

 

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