毒親から自立し、人生をやり直すには?


■本質的には「親」よりも人格的に成長すること


 

 

アダルトチルドレンの方を対象にしたカウンセリングをしていると

 

 

「毒親」という言葉が会話に出てくることがあります。

 

 

世間では、毒親だけではなく親ガチャという言葉もあるようですね。

 

 

クライエントの方の中には

家は毒母だけど、毒親って、言葉が強過ぎて向き合いずらい…

そうお話される方もいらっしゃいます。

 

 

たしかに強い言葉ですよね〜^^;

 

 

個人的には、あまり毒親とか、親ガチャという表現は好きではないですが

 

 

分かりやすく伝えるため、あえてこの場では使わせていただきますね。

 

 

毒親とはどういう意味なのか?

 

 

「子供の人生に悪影響を及ぼす育て方をする特徴を持つ親」のことを指します。

 

 

※ここで説明する毒親は、生まれてから環境で身につけた性格のことです。

 

 

どんな悪影響を与えられるのか?

 

 

・過干渉、支配的

 

・価値観の押し付け

 

・暴言、暴力、虐待、ネグレクト

 

 

主に子供にとって、「毒」になる行動言動をする親のことを言いますが

 

 

毒親に育てられた子供は、成人してから、どんな生きづらさを抱えることになるのか?

 

 

・依存心が強い

 

・人に甘えたり、頼ることが苦手

 

・自分を肯定する力が弱い

 

・対人恐怖がある

 

・人への警戒心が強い

 

・無実の罪悪感を多く抱えている

 

・人を信用することが難しい

 

・感情の抑圧から自分の気持ちには無頓着

 

・支配される恐れから、結婚や人と住むことができない

 

・自分のことを決められない

 

 

などがあります。

 

 

そもそもなぜ親は、毒親と呼ばれるような育て方になってしまったのか?

 

 

一つは、世代連鎖

 

 

実際のカウンセリングでも、

親自身も、自分と同じような育てられ方をされていた

というお話が多いです。

 

 

それからもうひとつは

 

 

親自身が人格的に

未熟な人間だから

 

 

ということが言えると思います。

 

 

別の言い方をすると、子供っぽい、幼い親とも言いますよね。

 

 

カウンセリングをやっていると、毒親からたくさん苦しめられてきたという方のお話を聞くことがありますが

 

 

その中で、自分はどう生きていけば、その苦しみから乗り越えられるのか?というテーマで話し合いを重ねていくことも多いです。

 

 

私自身の経験も含め、そこから乗り越えて、幸せな人生になっていった方の、回復されていったプロセスを見てきて言えることは

 

 

・親に変わって欲しい期待は捨てる

 

 

・人格的に親を越える

 

 

簡単ではないのですが、これが自分が幸せになるための、最善策であり、近道ではないかと思っています。

 

 

一つ目の理由は

 

 

毒親=未熟な人間からは、

健全な愛情はもらえないからです。

 

 

家もそうでしたが、正論はほぼ通じないと思ってもいいと思います^^;

 

 

こちらが消耗するだけですし、悪者にされて終わることも・・・

 

 

そして大体の方が、期待しても裏切られたり、

親と直接向き合おうとしたら余計に傷ついた・・という経験をされています。

 

 

歳をとって丸くなったかも。。というお話は聞きますが、やはり本質的には変わってないことの方が多いですね。

 

 

 

二つ目の理由は

 

 

親に変わってもらうのを待つよりは、

自分自身が人間的に、人格的に成長をしてしまった方が早いです。

 

 

人は誰かに対して、許せないとかの黒い気持ちを強く持っていると視野が狭くなります。

 

 

すると結局は、

自分自身が苦しむことになるんですね。

 

 

自分を成長させるために大切なことは

 

 

毒親を反面教師に  

 

 

<自分ならこう生きたい>  ということをじっくりと時間をかけて考えてみてください。

 

 

そして毒親から学べることは何か?

 

 

それも、あなた自身が幸せに生きるための、課題やテーマとして、見つけてみてください。

 

 

自分のために、自分が幸せになるためには、どんな思いを克服すればいいのか?ということです。

 

 

それから学ぶと言えば、親以外の人・・・

 

 

健康的な愛情を持てる人とのコミュニケーションも、ぜひ増やしていってください^^

 

 

健康的な愛情を持つ人

人間的に成長している人は

 

 

どんな愛情で、どんな優しさ、

どんな言葉を交わすものなのか?

 

 

人の暖かさを体感し、親からは学べなかったものを、他者とのコミュニケーションからまずは体感するのです^^

 

 

世の中を見渡せば、

心ある人はたくさんいます。

 

 

その方たちを見本に、自分自身も健全な愛情を持てる人間に成長しようと

 

 

完璧ではなくてもいいから、少なくとも、学びを諦めない人間を目指してみようと

 

 

人生の指針の一つにしてもいいですね。

 

 

そう決めてしまえば、何歳からでも、自分を育てていくことはできます。

 

 

ゆくゆくはその心持ちが、あなた自身の心を育て、自分のための人生、自分がより幸せに生きる人生へと繋いでくれるはずです。

 

         

親との関係に悩む方は、1人で抱え込まずに、いつでもご相談ください^^

 

 

_____________

★編集後記〜

_____________

 

 

私の両親は毒親に当てはまるので、子供の頃から大変苦労しました。

     

親への期待を捨てられるようになるまで、

かなりの年月がかかりましたが

     

改めて考えると、結果的に一番自分の助けになったことは、自分の心を成長させる事を諦めなかった思いです。

 

その努力があって、「親」という前に、一人の人間として捉えられるように視野が広がり

     

そこで見えたものは

 

「健全な愛情が分からない人の中には、私の求める愛情はない」ということです。

     

それはそれでとても悲しく、絶望感をも味わいましたが、その感情も感じきった先に出てきた答えは

     

持ってない人にいくら求めても、「ない」と、事実を認めることができた時

     

気づいたら、親に変わって欲しいという執着を手放せてました。

     

人に期待を持たない生き方って、

本当に本当に心が楽ですよ〜^^♪

 

 

 

 

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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】

2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施

主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題

親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。

過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。

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