
■否定される経験は、人の自尊心を傷つけてしまう
アダルトチルドレンの特徴を持つ方とのカウンセリングでは
人間関係に嫌気がさした時、自分の人生が思うようにいかないって嘆いでしまう時に
自分に自信が持てなくて「自分には生きてる価値がない」と落ち込み
消えたくなったり、死にたい気持ちになる時が定期的にある・・・
特に理由はないけど、急に泣きたくなって、全てを投げ出したくなる時が時々ある・・・
というお話を聞く事があります。
自分で自分の存在を否定しなければならないこと程、悲しい話はないだろうと思うのですが
自分の存在を消したいと思うくらい、心に何か負担があったり、知らず知らず無理をしている事があったり
それだけ心が困っているという事が言えると思います。
このような、自分の生存を否定するような考えが出てくる裏には
「存在するな」という、禁止令が関係している可能性があります。
禁止令とは、交流分析という学問の考えで
主に「〜〜するな」という、自分で自分の存在を禁止をしている、禁止言葉のことを言います。
私もこの禁止令にかかってましたが
この禁止令にかかっている人は、辛いことがあるとすぐに死を連想してしまったり
自分には価値がないと思ってしまう特徴がありますが、すぐに「死にたい」と思うのは、ある原因があります。
それは幼少期の頃に、親や養育者からの否定的な言葉や態度から
否定的禁止的な命令や態度を繰り返し受けることで、自らの思考や行動の制限を課してしまうものです。
無意識に自分で「捉えた」「決断」したことが関係しています。
決断の場面の例をあげると・・
☑︎ 親の無関心、無視
☑︎ 性的、肉体的、精神的虐待
☑︎ 親の自殺
☑︎ いじめ
☑︎ 投げやりな生き方の親を見て育った
☑︎ 親から「お前はいらない子だ」「消えてしまえ」「お前のせいで不幸だ」
「産むつもりはなかった」等…親に自分の存在を否定された
これらを読むだけでも、そりゃそうなるよね…と思ってしまいますね。
すぐに死にたいと思いやすい方
自分の存在を否定したくなる方
むしろ今、死にたいくらい辛い思いを抱えている方は
「自分は存在する価値がない」「生きてる価値がない」という、思い込みを抱えている影響なのかもしれませんので
少しでも苦しい思いから離れられますようにと・・・・
否定言葉から、肯定的な言葉に変換してみてください。
「私は、生きてるだけで価値がある」
「私は、愛されて当然の人間です」
「私が生きてるだけで、喜んでくれる人がいます」
これらを声に出して読んでみて、今、どんな気持ちがしますか?
抵抗のある方は、何度もくり返し声に出すと心に届く事もあります(^ ^)
何となくでも、気持ちがやんわりされた方は、自分が生きていていい理由を考えてみましょう。
生まれてから現在まで、あなたがただ存在していてくれたことで
助かった人、感謝してくれる人、嬉しいと喜んでくれた人
そう感じてくれる人はいなかったですか?
その人たちの顔を思い出し、自分のためにがダメなら
その人たちのためにも生きてていい許可を自分に与えてあげましょう(^ ^)
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●記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子
2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施。
主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題
親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。
過去には「恋愛依存症専門カウンセラー」としてマスメディア出演等の活動経験も有り。