
■あなたの中の「厳し過ぎる自分」の存在に気づいていますか?!
先日のカウンセリングで
「初期に比べたらずいぶん変化しましたよね〜」というお話から
メールの一部をこちらでご紹介させて頂くことになりました。
数週間前に・・・
「せっかく自分が変化して良くなってきたのに、
また彼に感情をぶつけて自爆してしまいました…
今度こそは嫌われたかもです。やっぱり私はダメです。弱気でゴメンなさい。
今回は自分を止められなかったので引きこもりたいです」
ある日、私の所に
ご自分を責める声が届きました。
自分と約束したことが守れない時は、悔しいような…そんな気持ちにもなると思いますが
それだけ真剣に自分と向き合っているからこそ感じる思いだと私は思います。
他人になら「よくやってるね」って言ってあげられそうな言葉が
なかなか自分となると、言えなくなってしまうのが人間かもしれませんね。
このような人に共通するのは「完璧主義」なところです。
白か黒の二択思考も合わさって、一つ出来ないことが起こると、自分を追い詰めてしまいます。
周りから見たら評価の高いことでも、自分にはダメ出しすることの方が多く・・・
それが心の癖のようになっている人もいます。
例えば
「自分に厳しいのは当たり前」
この感覚が根付いてる人は・・
小さかった頃から
親のしつけが厳しかった
無条件に褒めてもらえなかった
しっかりやらなければという
「ねばならない」の環境の中で育った方に多く見受けられます。
気が休まることがないので、
疲れやすかったりもします(T_T)
カウンセリングが進んで数週間後・・・
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「ゆきさん聞いてください!また彼に感情メールを送りたい衝動が出てきて、教えてもらった方法を試したら、すぅーっと怒りが鎮まりケロッとしてしまいました(笑)
1時間後、彼から珍しく会いたいと連絡があって、変なメール送らなくて良かったーと一安心してます(泣)(泣)
まだ感情的になっちゃう小さな私がいますが、大人の私が受け止めてあげようと思います!克服の手応えを感じました。この調子で前進します。いつもありがとうございます」
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初期の頃では考えられないくらいの
冷静さを取り戻された様子に、
私も驚かされました〜〜
自分の辛い感情から逃げず、しっかり感情と向き合えたご褒美ですよね。
こういった時こそ、ご自身からも褒めてあげましょう。
どんな方の中にも
子供の自分
厳しい親の自分
母親的な自分
冷静な大人の自分などが
存在すると言われています。
恐らく・・
彼にメールしたい!
彼に感情をぶつけたい!
こう思ったのは【子供の自分】
何でメールを送ってしまったんだろう
どうして決めたことを守れないの?
責める声は【厳しい親の自分】
なのだと思います。
【厳しい親の自分】は
育ての親の価値観を受け継いだ自分です。
インナーチャイルドが癒えないままだと
【厳しい親の自分】が優位になりやすく
「〜でなければならない」のような、
決め事を守れないときなど、
横から口を挟んできます(^-^;)
こんな状況のとき、
冷静な大人の自分なら
どんな考えを持つでしょう?
ピンと来ない場合は
自分が尊敬してるあの人なら
どんな考え方をするでしょう?
例えば・・
「そこまで自分を責めなくてもいいのでは?」
「やってしまったことは仕方ないよね。うまく出来ない日もあるよ〜」
「彼に寂しい気持ちを分かって欲しかったんだね」
責める意外の考え方はないか?
考え直してみてください。
そして彼にぶつけたくなる感情・・
【子供の自分】の感情ですね
この感情は小さかったころの
消化しきれてない未消化の感情ですから
彼に向けるのではなく
自分の中の【母親的な自分】が彼の代わりに
気持ちを受け止めてあげてください。
こうして
【厳しい自分】が出てきたときは・・
冷静な大人の自分の意見を取り入れたり
母親的な自分が、子供の自分の気持ちを汲み取ったり、なだめたり
次に同じことが起こったら
どう対処しようか?
「携帯を置いて冷静になるまで散歩するのはどうかな?」とかですね、
子供の自分の気持ちを満たしつつ
自分をコントロールするにはどうすればいいのか?
いろんな自分と折り合いがつくまで
話し合いをしてみてください。
話し合いをすることで
責めた後のイヤーな感じだけで終わることも減ると思うんですよね。
子供の自分の感情を抑え過ぎると
意地っ張りなチャイルド
拗ねるチャイルド
暴走するチャイルドも出てきますから
なるべく対話して話し合いの会議をするように、意識してみましょう。
アダルトチルドレンや恋愛依存症は
本来なら、幼いころに経験して乗り越えるはずのことを、おとなになってからやらなければなりません。
幼いときは、おとなの顔色を見たり
緊張感のある環境で
自分の事どころじゃなかったり
子供なのに大人のフリをして過ごしたり
幼さを克服する
経験ができなかったからなのです。。
こんなことが?と思うかもしれませんが、
こうした一歩一歩を踏むことで
依存的な恋愛からの卒業
生きづらさの解消が叶う訳なのですね〜
依存の克服とは
<大人の自分>が<子供の自分>を支える覚悟を持つことでもあります。
覚悟を決めた方は、ひとりで歩けるまでは、カウンセリングを通じて私と一緒に進んでいきましょう!
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★編集後記
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今回のクライアントさんのケースは
彼に感情をぶつける行為が辞められず
別れたり→仲直りをくり返していました。
このままでは本当に彼を失ってしまうという不安から、自分を変えようと決意されてカウンセリングをスタートされました。
【子供の自分】の感情処理が適切に進み
彼に対するイライラや爆弾メールが落ち着き、
不要な喧嘩がグンと減ったと喜ばれていて、
私も嬉しく思います(^-^)
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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施
主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題
親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。
過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。