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罪悪感から親を悪く言えない人に共通する心理


■親への罪悪感は自分を幸せにする罪悪感でもある


     

最近カウンセリングをしていて思うことは、昔に比べると・・

 

 

ネットの情報や書籍などからも、

アダルトチルドレン、共依存症、毒親〜

 

 

などのキーワードが溢れるようになったおかげもあってなのか?

 

 

依存的な恋愛や生きずらさの原因は、幼少期の頃の親子関係にあるということに、理解を持つ方が増えてきたなと感じます。

 

     

理解があると、

どんなメリットがあるかと言うと

     

 

依存感情や依存思考を克服するために、クライエントの方自身が役立つので、その分、回復が進みやすくなります。

 

     

ですが、

ここでよく陥りやすいのは

     

     

頭と心が追いつかない状態

 

     

頭の理解では

理屈として理解はしているので

 

 

生きずらさや依存思考は変えた方がいいと

 

 

親との関係を整理した方がいいと思ってカウンセリングを受けてみたものの

 

 

いざカウンセリングで、幼少期の頃や親との思いを言葉にしてみると

 

 

段々と自分が親の悪口を言っているかのように感じてしまい

 

 

「自分は親不孝なんじゃないか?」

 

「大人にもなって、親のせいにするのはどうなのか?」

     

「感謝しないのは恩を仇で返すようで情けない」など・・

 

 

言葉にすればするほど罪悪感を感じてしまい、脳がフリーズしたかのように、言葉に詰まってしまったり

 

 

罪悪感から逃れるかのように

 

 

「親の関わりには問題はあったけど、色々大変だったから、仕方ない・・」

     

「親に話して理解してくれたから、もう私は許せたので大丈夫です!!」

 

 

など、無意識に話を綺麗にまとめてしまうことがあります。

 

 

実際は目の前には親はいないし、直接伝えるわけでもないし、想像しているだけなのに「良い子ちゃん」の自分が出てきてしまうんですね。

 

 

それだけ無意識下にいる親の存在の影響力は強力ということですが

 

 

せっかく 自分の為に 心の苦しさを解放しようと、勇気を持って一歩を踏み込んだのに

なんだか悔しい気もしますよね。

 

 

この場合、中には自分のために選択することに罪悪感を感じる人もいて、特に共依存症の特徴が強い方ほどその傾向があります。

 

 

カウンセリングをしていて、ここで罪悪感を感じやすい人に共通するのは

 

 

・自分のための人生を生きてこれなかった

 

 

・支配、過干渉である親の元で育った

 

 

・親に自分の感情を否定されて育った(肯定されることが少なかった)

 

 

これらの傾向が見受けられます。

 

 

いざ自分のために選択しようとした時に、罪悪感を感じる人は

 

 

子供の頃に刷り込まれた感情や、受け継がれた感情がそれだけ深く心に刺さっているのかもしれません。

 

 

深ければ深いほど、自分のために生きる決断をした時に、子供の時と同じように親の評価や機嫌が頭のどこかにチラついて気になってしまいます。

     

 

いくら頭で自分を変えようとしても、長いこと生きてきた方の自分=子供の自分(インナーチャイルド)の方がパワーは強いですから

 

 

現在の大人の自分(冷静に物事を判断する自分)の考えが出てきても

 

 

子供の自分の方に引っ張られてしまい、またいつもの状態に戻ろうとするんですね。

 

 

ですので、ここで罪悪感を感じる方に知っておいて欲しいことは

 

 

幼少期の頃の問題や課題に向き合う「本当の目的」をしっかりと自分の中で整理して決めておくことです。

 

 

本来の目的とは・・・

 

 

自分を幸せにする選択は

 

親のせいにするためでも、親を悪く言うためでも、現在の親を責めたり、正したりすることではなく

 

 

あなたの頭の中に住む

当時の親のイメージに対して

 

 

起こった事実を真っ直ぐに見ること

 

その事実を認めて、受け入れるための作業です

 

被害者・加害者をつくるためでもありません

 

 

自分のために心を整理して、自分のために心の傷を癒すからこそ過去の感情の浄化が行われ、依存が軽減していき、自分を取り戻し

 

 

誰かに振り回されることなく、自分の軸でナチュラルに生きていくことができます。

 

 

なので、罪悪感を感じ過ぎてしまうと、そこで立ち止まってしまいますので

 

 

罪悪感を感じるのは子供の自分なんだと、まずは認識するようにしてください。

 

 

そして親を悪者にするのでは?という気持ちに浸るのではなく

 

 

自分がより幸せになるための取り組みであることを思い出してください。

 

 

自分が幸せになるのは罪ではないですよ。

 

 

そう分かっていても罪悪感を感じてしまう人は、まずはその罪悪感について話し合ってみませんか?

 

 

一人で感じるよりも、二人でなら向き合えることも多いかもしれません。

 

 

私も通ってきた道なので、

何でも話して頂いて大丈夫です

一緒に乗り切っていきましょう(^ ^)

 

 

 

 

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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】

2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施

主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題

親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。

過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。

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