【目次】
⑴ 愛着障害の恋愛による見捨てられ不安
⑵ 見捨てられ不安・禁断症状の乗り切り方
⑶ 見捨てられ不安の原因は母親との関係?
⑷ 見捨てられ不安の克服に必要不可欠なこと
*愛着障害に関する記事は下記をお読みください。
「見捨てられ不安」は通常の不安感とは違い、生存の危機に繋がる不安のため、精神的ダメージが非常に強い不安になります。
見捨てられ不安は主に、恋人との別れや失恋・・・
もしくは別れまでいかなくても、恋人との喧嘩や音信不通になった時に「自分は捨てられるかもしれない」という状況に置かれた時に感じる不安ですが
中には恋人との関係が上手くいっていないわけではないのに一人になると
自分の中の想像や妄想によって「いつか捨てられるかもしれない」「他の異性を選ぶかもしれない」ということを考えてしまい
居ても立っても居られない状態になる人もいらっしゃいます。
実際にご相談に来られた方の中には
「片想いの距離感の相手なのに、連絡が素っ気ないだけで見捨てられ不安を感じてしまう」というお話を聞くことが結構あります。
見捨てられ不安による感情は、感じるだけでも辛く苦しものがありますが、感じ方にはその人自身の抱える感情によって強弱がありますので
「一般的に感じる恋愛の不安とは何かが違う」という違和感を感じる人は
恋愛依存症や愛着障害の影響によって出てくる見捨てられ不安の可能性が高いかもしれません。
(※境界性パーソナリティ障害にも見捨てられ不安の症状が見受けられます。)
そして強い見捨てられ不安を抱える人の中には、精神的に追い込まれてしまうと
心だけではなく身体の震え、頭痛、動悸、不眠、食欲不信などの禁断症状が出ることがあります。
強い見捨てられ不安を感じた経験のない人からすると意外かもしれませんが、禁断症状は恋愛でも普通に起こることで
アルコール依存症の人であれば「アルコールが無性に欲しくなる」
この状態と同じように
愛着障害や恋愛依存症による見捨てられ不安を抱える人は「相手がほしくなる」
それも「強迫的」に欲しいという強い欲求が出てくる特徴があります。
重度になると禁断症状だけではなく、二次的問題(鬱状態、過食拒食、性依存、睡眠障害、引き篭もり、仕事に行けない等…)が生じやすくなります。
一人で更に深みにはまってしまう前に、人に協力してもらったり、予防するなりの心のケアを事前にしておくことが非常に大切です。
人が見捨てられ不安や禁断症状で精神的に追い込まれてしまっている時というのは
当然、冷静な判断はできなくなっていますから、自分で思っている以上に、感情的になっていたり、感情的に動いてしまいやすかったりします。
心が落ち着かない状態では、目の前のやるべきことやその先のことなどを考えられる余裕も無くなっていますから
見捨てられ不安や禁断症状で辛い時は、まずは心を落ち着かせることを優先し
「絶対に一人では抱え込まない」ということが大切です。
見捨てられ不安や禁断症状で辛い時は、自分の味方になって話を聞いてくれる人、信頼できる人、国の相談機関であったり
一時的にでもいいので、できれば見捨てられ不安に詳しいクリニックや、恋愛依存症を専門として活動している人に話を聞いてもらうことが早いかもしれません。
様々なご事情から誰にも頼れない状況にいる人の場合は、ヨガや運動などで体を動かしてみるとか、気持ちがリラックスできる場所に行ってみるとか、アロママッサージで癒しをメインに自分のケアしてみるとかですね・・・
「心が落ち着く何か」をいくつか取り入れていただくこともお勧めです。
そして見捨てられ不安による禁断症状や不安感について、個人差はありますが
100から0にすぐなることはなくても、様々な対処療法や時間薬で、少しずつ落ち着いくものだったりはするのですが
落ち着いたからと言ってそれが「治った」とか「克服した」かと言うと、また別の話になります。
見捨てられ不安を改善するにしても、まずは冷静な状態に戻すことが先になりますので
「もう二度とこの思いは経験したくない」
「見捨てられ不安を克服したい」
そう思う人は、見捨てられ不安で苦しくなる自分の心と一度しっかりと向き合ってみることです。
向き合ってもなかなか改善しないという人は、向き合い方が間違っていないか?
確認することが必要なのと、心の防衛があって確信に進めない場合もあります。
見捨てられ不安の強弱にもよりますが、見捨てられ不安自体が弱めるには時間を要する感情なので
なかなか和らいでくれない苦しさってありますが・・・諦めずに進むことできっと改善につながるはずです。
愛着障害や恋愛依存症の見捨てられ不安の克服に「インナーチャイルドの癒し」がとても効果的な心理療法の一つですので
こちらも合わせて調べて頂くと、色々と繋がることもあるかもしれませんので参考になさってください^^
現在修正中(2022.9現在)
愛着障害や恋愛依存症による見捨てられ不安の克服と言っても、それぞれに「克服の定義」への捉え方に違いがある・・・
ということを長年カウンセリングをしていて感じることですが、根本解決に繋げる克服を目指すことを考えた場合
薬物療法や対処療法だけで「治す」というよりも、見捨てられ不安という感情そのものを「克服する」ことで
「見捨てられ不安の感情に振り回されない」心をつくることができると、クライエントの方との取り組みから実証しています。
なぜなら、強く出てくる感情というものは、外側からの働きかけによって
一時的に目の前から消すこと、抑えることは出来ても、乗り越える取り組みをしなければ、また形を変えて湧いてくる特徴を持っているからです。
例えるなら虫歯の治療と同じで、薬で一時的に痛みは消すことはできても、
根の治療をしないと痛みを繰り返したり、悪化することと似ているかもしれません。
見捨てられ不安が強い人やなかなか改善しない人の中には
「自分には克服なんて無理なんじゃないか…」
そう思う人もいらっしゃると思いますが、見捨てられ不安自体が克服できない感情ではないこと
そして愛着障害や恋愛依存症による見捨てられ不安は、幼少期の頃の養育者との関係によって出来た感情ですから
カウンセラーや治療者という対人関係の中で、様々な取り組みや分かち合いを通してこそ、乗り越えることができます。
見捨てられ不安をどうにか改善したい人は、見捨てられ不安を落ち着かせつことも大切ですが
見捨てられ不安の原因である、愛着の克服にも目を向けていくとが最も重要なことです。
【依存的な恋愛や人間関係になる自分】から
卒業したい人へ〜幸せな生き方
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