■白黒思考が完璧さを求めてしまうことも・・・
カウンセリングを受けながら、改めて自分を見つめ直し
自分の人生をより豊かなものに変えていきたいと
「心の成長」という目的に向かって、歩み続けるクライエントさんから
克服や回復へのプロセスの過程で気づけたことをここでご紹介したいと思います。
” カウンセリングを続けてきて、だいぶ物事への見え方が広くなったと感じています。
生きづらさから、なんとか抜け出したくてもがいていた頃は
自分を変えなくちゃ、この自分から早く脱しないと!!って、力んでいたなと…
ふと、変化ってものに初めから完璧さを求めてたことに気づきました。
近頃は、私は私でしかないのに、必死に違う人間になろうとしてた自分に、急にバカバカしく思えてきたら
パァーっと視野が開けた感覚があって
変わる前の自分も中間の自分も、抵抗したって自分なんだし、いいんじゃないかって…
これがグレーとか、曖昧を受け入れるって話なのでしょうか…やっと実感できた気がします。”
このようなご報告をいただきました。
この感覚、すんごく、よく分かります!
完璧と言えば・・・・
昔の私は、相当な完璧主義でしたから
料理を作るにしても、自分の思う ”完璧” に仕上がるまで
何度も何度も作り直し、納得行かなければ、捨ててしまうとか・・・
”完璧にできない自分” を許せなかったんです。
今思えば、当然、生きづらさしかない状態だったと思います。
依存の克服も同じように、
苦しい感情を早く消滅させなければ、一生このままだっていう焦りを持ってしまって
冷静に見たら良くなってる部分も多いのに
自分が求める完全さと離れている現実が嫌で
「まだまだだ・・・・・」と、良くなってる部分を見ようとしませんでした。
白黒と言えば・・・・
カウンセラーさんからの
「徐々に良くなる」
「時間をかけて・・」という言葉かけを頂いても
「曖昧な表現」が受け入れられずにいた時期がありました。
完璧にとか、0か100かの白黒思考は
<認知の歪み> の影響ですが、
確かに視野が狭くなっている時って、その自分にさえ気づけないものなんですよね^^;
でもなんだかんだ、違和感を持ちながらも、あーだこーだ自分の中で文句を言いつつも・・笑
「恋愛依存症の克服」という歩みを続け
今回教えてくださったクライエントさんの経験と同じように
苦しい → 苦しい感情が無くなった
という、右か左かのどちらかだけに目を向けるのではなく
苦しい感情を持ちつつも、
少し楽に感じられる時間が出てきたとか
苦しい感情の割合が高いながらも、
ちょっと楽しいと感じられる時間を見つけられるようになったとかですね・・・
少しずつ ”徐々に”を体感しながら、受け入れられる体勢に整って
「できない自分でもいいか〜」とか
「苦しさを抱える自分も自分なんだ」と思えるようになって
相当な完璧主義からは抜け出せることができました。
この <自己受容> という
自分の欠点も、失敗する自分も、思うようにならない自分も、どんな自分も自分だと認め、受け入れていくということは
アダルトチルドレンから派生する問題を解決に繋ぐ重要なテーマと言っても言い過ぎではないと思います。
こうして記事にしてしまうと、とてもあっさりと書いていますが
今回ご紹介したクライエントさん自身
”曖昧さやグレーな状態が分かるようになった” という思いに至るまでは、決して平坦なものではありませんでした。
長年の思考癖や、抱え込んだ苦しい感情は、そうすぐには無くならないですからね。
でも、それでも自分の人生をもっと楽に、納得のいくものにしたいという願いを強く持っていたので
諦めずに歩み続けたからこそ、実感し、見えてきたものではないかと思います。
そうなんです。
向き合ってきたからこそ ”見えたもの” “実感できるもの” ってありますから
これは人からもらう助言よりも
自分自身が身にしみて感じて経験した気づきは、重みが全然違います。
”自分で体感できた喜び” に勝るものはそうそうないと、私の経験からも言えることです。
ありのままの自分を受け入れるということを「実感できた」
ここまでくると、
卒業もそう遠くはないと思います^^
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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施
主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題
親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。
過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。