
■彼に依存できない「諦め」が人を冷静にさせる
最近の恋愛のご相談の中で、「急に恋愛感情が冷めた」というお話をよく聞きます。
どういう事なのか?
彼が離れると思うと、あんなに強烈な見捨てられ不安を感じていたはずなのに…
何年も彼にどっぷり依存していはずなのに…
その依存してたはずの彼に対して
「彼が直す気がないことが分かったら、すごい冷静になってきて、恋愛感情が消えてきた」
「最初の頃のような恋愛感情が彼にはもう無くなったのが分かったから、徐々に離れる準備を進めて別れることにしました」
「曖昧な関係の彼に、私への恋愛感情が無いのが分かったら、何年も苦しんだはずなのに、
すっーと、冷静になって、私も恋愛感情が引いていきました」
このような、まるで彼に対する依存が突然消えたような、
恋愛感情が冷めてしまったような状態ですが
恋愛依存的な恋愛という観点から説明すると
正確には
期待してたものを得られないから、諦めてしまった状態で
自分の思うように
依存ができなくなったから諦めた
自分の求める愛し方で、満たしてもらえないことが分かったから諦めた
という感じなんですよね。
それだけ恋愛相手に対する期待度も高かったからなのでしょうが、
この人にはもう依存出来ないんだと諦めたからこそ、諦めが冷めたように感じているということが言えると思います。
でも実際にここを自覚している方の方が少数派で
恋愛感情が無くなったから依存が抜けた
冷静になったから依存が克服できた
そう解釈されることもありますが、依存を諦めたから依存が無くなったように見えてるだけで
恋愛依存症を克服したのか?と判断した場合、しっかり克服した状態とは言えないと思います。
ここを誤解したまま、問題を残したままカウンセリングをやめてしまう方もいらっしゃいますが、次の恋愛でまた同じ思いを繰り返してしまいますので、もったいない・・・そう思うこともあります。
では「まだ克服はしていない」は、どこで判断しているのか?
まず一番分かりやすいのは、依存先が変わることです。
例えば・・
ゲームやアルコール
ネットショッピング
出会いアプリや婚活
仕事や資格取りの勉強
YouTube動画や自己啓発の本を睡眠を削ってまでのめり込む
趣味をたくさん増やしてみたりと、
スケジュールいっぱいに予定を詰め込むなど
良さそうに見えることでも、
その事に囚われていたり、没頭してたり
ムキになったり…というのも
無意識に依存できるものや人を探しているからかもしれませんね。
他の事に夢中になっても大丈夫ですか?とご質問頂くこともありますが
息抜き程度なら問題ないですが、息抜きのつもりが、気づいたら逃避に変わってた・・・
ということもありますので、逃避になり過ぎない程度に、ほどほどに気をつけてください(^ ^)
それからもう一つは・・
自分の思う通りになるパートナーを求めてないか?
自分の気持ちを満足させてくれる人を求めてないか?
依存できる人を求めてないか?
他人に安心させてもらうことを求めていないか?
この状態があっての好きは、純粋に相手の事が好きという気持ちだけではなく
依存的に好きが乗っている状態ですので、まだ克服してない依存問題や課題が残ってることになります。
少し耳の痛い話かもしれませんが、自分をより幸せな方向へ導くなら
しっかりと現状を把握することが大切です。
ぜひ今の自分の状態と確認してみてくださいね(^ ^)
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【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
2011年から心理カウンセラーとして、4700件以上(2022年現在)のカウンセリングを実施
主に愛着障害、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、心の傷や問題
親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。
過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。